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形式こそ事典のようになってはいるものの、掲載されているキーワードは『沖縄大百科事典』とは全く異なる。

[ 富川晶世(「書評ライター養成講座」受講生) / 2015.02 ]

2003年10月発行
はぁぷぅ団 編
ボーダーインク 刊
四六判/304ページ
1,500円(税抜)
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新!おきなわキーワード

はぁぷぅ団 編

私にとっての初めての本(初めて自分で稼いだお金で買った本)がこの本である。

なぜ初めての1冊にこの本を選んだのか。今思い返せば「新聞で紹介されていた」とか「表紙に惹かれた」などの理由があったのかもしれないが、そんな事はどうでもいい気がする。この本が発売されて(私が購入して)10 年以上経った今でも、たまに見返すと新たな発見があり、沖縄と沖縄本に興味を持つきっかけにもなったこの本が、初めての1冊で良かったなと感じるからである。

このように書くと、スゴイ本のように聞こえるが実際はそうでもない(!?)。 内容を簡単に説明すると、「沖縄に関するキーワードを、事典のように「あ」から順に親しみやすい文章で説明した本」である。執筆者は「はあぷぅ団」に所属する54人からなる。

「事典のように」と書くと『沖縄大百科事典』のようなものを想像する方もいるかもしれないが、実際は形式こそ事典のようになってはいるものの、そこに掲載されているキーワードは沖縄大百科事典とは全く異なるものである(というか事典には載らないようなキーワードばかり)。

あ行から順に読んでいってもいいし、もくじから気になるキーワードを探して読んでいっても良い。キーワード毎に執筆者が異なるので、それぞれの執筆者の思いを読み取るのも面白い。

「あい!」で始まり「んじぃ?」で終わる本書。
「んじい?」の項目に、

沖縄ってすごい!の驚きから始まり、沖縄って何?の問いかけになって終わるのかもしれない

とあるのだが、この本自体にもそれを当てはめることができるような気がする。

執筆者のほとんどが1960年代から70年代生まれということで、その世代の方々が読めば「あい!」となるだろうし、その世代じゃなくても「んじぃ?」という沖縄に対する新たな問いかけが生まれ、さらに深く沖縄を知ろうという思いが生まれるはず(私がそうだつた)。

最後に、結矯マニアックなキーワードが収録されているので「ありきたりな沖縄情報にはもう飽きた」というような県外の沖縄ツウの方々にも是非読んでみてもらいたい。ディープで摩詞不思議な沖縄を再発見できるはずだ。

※この書評は、「平成26年度 書評ライター養成講座」の課題として受講生から提出された原稿を、講師の添削・指導のもと、加筆・修正して掲載したものです。
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