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先人たちの知恵が詰まっているし、幸せに暮らしていきたいという願いが込められています。

[ 宮城一春(編集者・ライター) / 2015.06 ]

2014年04月発行
文:徳元文隆/絵:安室二三雄
沖縄文化社 刊
A5判/ 126ページ
1,364円(税抜)
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沖縄の由来ばなし

文:徳元文隆/絵:安室二三雄

沖縄には数多くの由来話が伝わっている。「十二支」や「ウニムーチー」、「浜下り」「柴差(しばさ)し」などなど、まさしく行事の数だけ由来話はあるし、地名や食べ物などにもあります。百花繚乱の如し。

どれも、先人たちの知恵が詰まっているし、幸せに暮らしていきたいという願いが込められています。

そこで本書。「十二支」から「石垣島のはじまり」まで、三十話が掲載されており、タイトル通り、年中行事や地名などの由来話が満載。

30話を巻頭から読んでいくのは王道だが、時季に合わせて由来話を読んでみるのも面白いはず。気になる行事や地名などをピックアップして読んでいくのもいいかもしれません。

具体的にいうなら、ハーリーやエイサーや綱引きなどメジャー級だけでなく、柴差しや魔除けのサンなどの準メジャー級の由来もあるので、沖縄の行事に興味のある方にもおススメ。

「正月飾り」や「ガジャンビラ」など奇想天外な話や、「白銀堂」「クスクェー」など、正統派の由来話もあり、バランスよく配置されています。
どこを開いても飽きずに読めること間違いなしの本なのです。

また、一話ごとに掲載されている安室二三雄さんのイラストも秀逸。もう一つ特筆すべきことは、読み聞かせにも向いているということ。文章のリズムが良く、イラストを適宜見せると、聴いている子どもたちに喜ばれること確実なのです。

読んでも良し、見ても良しともいえる内容の好感度の高い本です。
沖縄の不可思議さや、面白さに触れるには最適の本でしょう。

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